大谷石の家 / 完成写真

こぢこぢが建物全体のデザイン監修を行った新築マンションがあり、その中の特別な一室としてデザインしたのが「大谷石の家」です。

建物本体の設計にも関わっているので、手をつけられる工事範囲がリノベーションよりも広く、新築ならではのデザインを行うことができました。

〈新築だからできたこと〉
・大谷石の荷重を構造に反映させ、大谷石の塊を一部に採用
・壁や天井の躯体に杉転写型枠を採用
・躯体現し天井に対する照明直付け(自由な配線)
・窓のサイズ・種類・ディテールを自由に決定(一定条件の中で)

大谷石を中心に、アンティ−クドア・照明(全てこぢこぢにて購入)、造作ダイニングテーブル、黒皮鉄、ヘリンボーン、スイス漆喰、造作キッチン、ステンレスHOT材天板といった、経年によって美しく変化する素材を採用し、重厚で濃密な空気が漂う空間をつくりました。

濃厚な素材のレイヤー感。

イギリスからきたアンティークのパインドア3枚

外壁に面する大谷石は厚30mmの張り物です。

jieldeの2アームを2連使い。

ドア上は石を乗せるためのH鋼黒皮仕上げのまぐさ。

こぢこぢオリジナルデザインの造作テーブル。あえて野暮ったく。

オークの節あり4mm単板を貼った造作キッチン。

大量のレコードを収納するルーバー扉。

RC躯体に杉転写を施しました。

厚210×高さ300×長さ900の塊の大谷石を積んでいます。張り物ではありません。

レンジフードはクックフードル。ダクティングに苦労しました。

軽快感のある天板は厚5mmのステンレスHOT材。無垢のオークとの組み方にもこだわりました。

ステンレスHOT材ならではの表情。磨いていないからこその存在感。

手前の床は北海道産ミズナラの無垢ヘリンボーン。通常より長め。

目地は骨材粗めのモルタル。大谷石表面のスクラッチが渋い。

天板は水晶を砕いて固めたサイルストーン

ここも大谷石を積んでいます。重厚感が違います。

オリジナルテーブルの引き出し。ツマミもろくろで削り出したオリジナル。

ビル用アルミサッシがゴツ過ぎるので、オークの方立てを挟んで違和感を少なくしています。丸鋼手すりが繊細かつエモい。

重厚感のある窓周り。

ハーフUBは天壁ヒノキ無垢。

壁の見切りにH鋼黒皮仕上げ。くず鉄を再利用することで生じる傷跡。鋼材ならではの味わい。

チグハグの型板ガラスはどちらもアンティーク。イギリスで買い付けた時のままとのこと。

3方出隅の役物は棒状の見切材を現場で削り出して作りました。

左からアンティークパインドア、オーク枠、スチール角パイプ柱、スチールフラットバー窓枠(横桟共)、オーク押し縁。男前です。

キッチン上部は少し控えめな棚に。オーク無垢板をロッドで吊り、和室の違い棚のように収めました。

お施主さまには大変気に入って頂いていますが、諸事情により竣工写真の掲載ができない為、ブログにて小嶋がiPhone7で撮った写真をアップしています。

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