こもれびハウス / アンティークを取り巻く想い(5)
大工さんが全身全霊を注いで削ってくれたアンティークテーブル。こちらの意図を汲み、削り過ぎないように古びた風合いを残してくれたようだ。
しかし、よく見るとカンナを削った痕跡が0.5mmほどの段差となって残っている状態。天板の角も木彫りの民芸品のように多面体となっている。が、大工さんから「あとは仕上げサンダーで削れば大丈夫だと思います」と言われ、一安心。
後日、こぢこぢ事務所所有の仕上げサンダーを携え、最後の仕上げにとりかかる。
しかし!予想に反して全く歯が立たない。
通常のオークフローリングであれば、体重を掛ければ少しずつ削れていくのに、このテーブルについては角がほんの少し丸まる程度しか削れない・・・これが古材の硬さなのか。そして、ここがこのテーブルの限界なのか。。。
この後、現場でテーブルを見たお施主さんは「お〜、一皮むけて凄く綺麗になりましたね!」と大喜びしてくれたが、本当にこのまま塗装して終わりで良いのだろうか・・・引き渡しまではまだ時間がある。何か手立てがないか最後まで諦めずに考えてみよう。
つづく。