湯河原の別荘 / 鉄骨フレーム

湯河原町ーM邸(改修)で製作するテーブルの鉄骨フレームについて、小田原の鉄工所で打合せを行いました。
設計者のイメージを正確に伝えるためは実際に製作する職人さんと一緒にサンプルを作るのが一番です。

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鋼材の表面は「黒皮」と呼ばれる酸化被膜で覆われており、塗装で塗り潰してしまうのはもったいないくらいの豊かな表情を持っています。この黒皮の表情を仕上げとして利用する「黒皮仕上げ」はこぢこぢが好んで採用する定番仕様の一つとなっています。
ところが、これがクセ者でして、図面に「黒皮仕上げ」と書いておいても工務店にはさっぱり理解できないことがほとんどです。どんな種類の溶接?、溶接の跡はどれくらい削ってOK?、角の面取りはどの程度?、黒皮が削れた部分の処理?、クリア塗装は?、図面で伝えられない細かなニュアンスは現場で直接指示するしかありません。
今回は空間に合わせて少し荒々しい質感になるような指示をしました。
それでは仕上がりをお楽しみに。