FUN HOUSE SOFA / 二号機が暗礁に、そして・・・
しばらくブログで触れていなかったFUN HOUSE SOFAですが、実は今年の2月に二号機として一旦完成していたんです。。。
写真は最終チェックを通過して完成した二号機。座り心地が良すぎて、ついつい本気でうたた寝・・・
5月には商品として販売されるはずだったんですが、なんと!最終決定していたソファ生地が廃番に・・・以降、ペンディング状態となっていました。
輸入生地だったので、当然そのようなリスクも想定し、国内でオリジナル生地を作ろうと試みました。でも、上がってくるサンプルは何だかイマイチ・・・。1年ほど前、Sさんと初めてソファ生地屋さんに行った際、「コレ!?」「ですよね!!!」と二人がビビッときた生地。その質感に近づけるのは、そんなに簡単なことではなかったようです。
(その時のブログはコチラ→ https://kodikodi.com/blog/archives/1193)
この生地、最初に廃番品と言われ、その後、やっぱり廃番じゃないと言われた経緯があったので、本当に大丈夫なのかしつこいくらいに何度も何度も確認を行ってきました。それでも、生産終了のリスクは常に伴うので、思い切って大量に在庫をストックしてしまおうと大口注文することに。結果、やっぱり廃番品でした〜って!・・・何ともお粗末なオチ・・・ジーサス!!!
あれ? え? 何? 何か聞こえる・・・
「いや、そこはやっぱりオリジナルで作らなくちゃダメよ〜」byジーザス
Sさんにも聞こえましたよね? もはや、ソファ生地という枠組みを超えて行くしかないですよ、Sさん。ソファに本物のデニムはNGっていう通説、一旦忘れて、とにかくデニム業界の人に聞いてみましょうよ!
そして、何のツテもないデニム業界に一人で切り込んでいったSさんのおかげで、ようやく色々なことが分かってきました。
まず、例のビビッときた輸入生地ですが、アレ、本物のデニムでした。笑。
そして、「ソファ生地」と呼んでいた生地ですが、特に何かの規格で厳密に管理された生地という訳ではなく、「座ることも想定して作られた耐摩耗性の高い生地=ソファとして使用してもOKな生地」といった意味合いのようです。だとすると、デニムはそもそも耐久性が高いので、ソファに張っても問題ないということになります。
では、ソファにデニムNGという通説は何なんでしょうか?
実はその根拠となっているのは「色移り」のようです。確かに色の濃いデニムは色移りが激しいですが、何度もウォッシュがかかったブルーデニムは普通に擦れたくらいではほとんど色移りしません。全く色移りがしない訳ではありませんが、普通の生地と変わらないレベルですので、とりたてて言うほどの事でもなさそうです。
ということで、安心して本物のデニムで検討を進めていきたいと思います!
以前、輸入生地に近づけようとサンプルを作ってもらっていた工場さんですが、ソファ生地を主戦場としている工場でした。そもそもサンプルを依頼する先が間違っていた訳ですから、そりゃ明後日の方向を向いたサンプルが届く訳ですよ・・・。今回は、世界的に有名なデニムの聖地、岡山県伊原市の工場さんに依頼したので、かなり期待をしていました。
で、先ほど届きましたよ岡山デニムが!
おー!!!ってどれがサンプルかって?笑
写真の左2列が廃番となった輸入生地。その右側3列が今回作ってもらった3種類のサンプル。そこから右は比較用に並べた小嶋の服。
デニムのプロにとってはそれほど難しいことではなかったようで・・・一発で狙い通りの感じに仕上げてきてくれました。
左5列のソファ用の生地は、少し黄色味が強めなのがポイントです。こぢこぢが良く使うヨーロピアンオークにすごく馴染むんだなコレが。笑
小嶋のワーク系の服に比べると、デニムなのに上品な生地に見えてきませんか?
インターネットで時々見かけるデニム生地のソファは、ワイルド感を全面に押し出したものが多いように思いますが、FUN HOUSE SOFAは、デニム感を主張しすぎず、プレーンで上品な雰囲気にしたいと思っています。
Sさん、早速このデニムで座面と背のクッションを試作してください!
いよいよ三号機の始動です!!!