木の質感 / まずは感じるんだ!

9年前、まだ素材について何も分かっていない若かりし頃、ゴールデンチークと呼ばれる飴色が美しい床材を使う機会がありました。

フローリング屋さんから送られてきたサンプルがとにかく美しく、これが床一面に貼られたらメチャクチャかっこ良いだろうな〜なんて呑気に構えていました。もちろん、そのサンプルに塗られた自然塗料がどのメーカーの何という商品かなんて全く気にもしていませんでした。

チーク

※写真は実際に送られてきた飴色に輝くゴールデンチーク

現場が進んできたある日、無塗装のチークのサンプルがたまたま余っていたので、塗布予定だった某有名自然塗料◯◯◯を一応塗ってみることにしました。すんごい良い感じの飴色になるんだろうな〜と思いながら塗ってみたところ、あれ?何か違うような気が・・・もしかしてサンプルがおかしいのかな?と思い、フローリング屋さんに聞いてみると、「なに塗りました?え?◯◯◯?そら、あきまへんわ。チークは油が多いからワックスじゃなくてオイルを塗らんと」

「え?ワックスとオイルって違うんですか?・・・あの自然塗料の代名詞◯◯◯の床用がダメってことあるんですか?」

それからそのフローリング屋さんに根掘り葉掘り聞きまくったところ「東京やったら鈴木さんに聞いてみたらええわ」と、塗装の先生を紹介してもらうことになりました。(後で知りましたが、雑誌「コンフォルト」の自然塗料特集で執筆している、その筋では超有名な方でした)

早速、会いに行ってみると、ま〜よく喋るというか、教えるのが大大大好きな方で、初対面で3時間ぶっとうしのマンツーマン講義を受けることに・・・

おかげで、チークの色がなんで良い色にならないかを理解することができ、さらには木目の美しさをどう引き出すか、仕上がりのイメージに近づけるためには、オイルやワックス等をどう使い分ければ良いかなど、最終的な質感をコントロールするためのヒントを教わることができました。

とはいえ、教わったのはあくまで基本。自分が思う最高の質感を引き出すためには、結局は自分自身の手で何度も実験を繰り返すしかありません。

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※この写真は一枚のオークフローリングを13パターンに塗り分けた実験結果(2011年塗装→2015年撮影/経年変化の確認)

今では「この木をこの質感に仕上げたいときは、このメーカーのこの商品」とレシピのようなものが事務所に蓄積されているので、こぢこぢのスタッフは簡単に良い質感を実現することができてしまいます。ですが、大事なのは木や塗装の質感の違いを感じ、自分がどんな質感に惹かれるのか惹かれないのか、つまりは感性です。

そう、小嶋がゴールデンチークの塗装に違和感を感じ取ったように!

今年入所したばかりのスタッフ後藤!
来年入所予定のアルバイト成ちゃん!
とにかくまずは感じるんだ!!!

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入所6年目で今秋独立予定のスタッフ宮田!
今まで一緒に積み上げてきたノウハウとクラフトマンシップを伝授してくれ!
(クラフトマンではないけど・・・)

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後藤、成ちゃん、塗り分けた3種の仕上がりを来週確認しよう!

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「本とともに暮らす家」で検討しているオークの家具をCGで提案する予定でした。成ちゃんがつくったCGの質感が小嶋の意図と違っていたため、本物の質感を知ってもらおうと自らサンプルを作る機会を設けた次第です。