ミヤマクワガタ捕獲作戦!
先日、家族で西伊豆に行ってきました。
目的はただ一つ、「ミヤマクワガタを捕まえること」です。
小2の息子はクワガタが大好き。
中でも頭の後ろがめくれ上がっているミヤマクワガタが一番のお気に入り。
実は小嶋自身もミヤマを捕まえるのが子供の頃の夢でした。
ミヤマクワガタ(深山鍬形)はその名の通り深い山(標高の高い涼しい山)にしかいないクワガタです。

コクワガタやノコギリクワガタは小嶋の自宅近くでも見つかりますが、神奈川県で最も山深いと思われる丹沢周辺でもミヤマクワガタは簡単には見つけられないようです。
インターネットで調べまくった結果、ミヤマを捕まえられる可能性が高いのは西伊豆という結論に至りました。
そして、更に詳しい場所、時期、時間帯、捕獲方法をリサーチし、「ミヤマクワガタ捕獲作戦」を立てました。
決行日は子供の夏休みの初日となる7/17-18(土日)。
【初日】昼過ぎ
狙いを定めた場所に到着。
いかにもクワガタが居そうなクヌギの木が沢山あります。
日中のミヤマは枝や葉の裏で休んでいることもあるので、早速、キック採集をしてみることに。
クヌギの幹を足の裏で2回キックします。
ドッ。ドッ。という鈍い音が静かな森に響き渡ります。
反応なし。
続いて隣のクヌギをキック。
ドッ。ドッ。
反応なし。
あれ・・・おかしいな・・・
息子も・・・な表情。
気を取り直して、どんどん蹴っていきましたが、20本くらい蹴っても何の反応もなし。
妻と子供達は完全に諦めムード。
パパは諦めずに強くキック!
ドッ!ドッ!
1秒後、微かなカサッ!という音が近くの地表面から聞こえました。
音がした方を見ると、ひっくり返った小さなクワガタが足をバタつかせていました。
拾い上げてみると、頭の後ろに小さな出っ張りが・・・
小さいけど紛れもないミヤマだ!
クワガタは天敵である鳥が枝に止まると、その僅かな振動を感知します。
そして、自ら地面に落下することで鳥からの攻撃を逃れる、という習性を持っています。
キック採集は、その習性を利用した捕獲方法という訳です。
ミヤマがいることがわかり、精気を取り戻した子供達。
ドッ!ドッ!の後、地面からカサッ!という音がするか?耳を澄まします。
そして、その音がどっちからしたのか?に集中します。
その後、1時間くらい蹴り続けた結果、計7匹のクワガタを捕獲することができました。
■初日の採集結果
ミヤマ:オス 3 メス 1
ノコギリ:オス 3 メス0
合計:7匹
大満足の息子でしたが、ミヤマのオスが最大50mm程だったで、欲を言えばもう少しサイズアップしたいところ。
【2日目】AM 4:30 起床・・・
息子と二人、前日に目星をつけていた樹液の出ている木に向かいます。
一発目のキック。
ドッ!ドッ!
カサッ!カサッ!
音のした方を見ると、でっかいミヤマのオスとメスがひっくり返って足をばたつかせています。
拾い上げ、オスの頭を見ると、後ろがガッツリめくれ上がっていました。

息子と顔を見合わせ「カッコイイ〜!」
息子とパパの夢が叶った瞬間でした。
その後、キック採集を続けたところ、ミヤマがボッコボコ落ちてきました。
30分程で、これ以上はさすがにもう良いでしょ・・・というくらい採れました。
■2日間での採集結果(初日との合計)
コクワ:オス 9 メス2
ノコギリ:オス 大歯2 中歯2 小歯2 メス0
ミヤマ:オス15 メス3
合計:35匹
(ミヤマ最大 オス69mm メス40mm)
こうして「ミヤマクワガタ捕獲作戦」は大成功を収めました。



「最高の瞬間を誰かと共有する」というのは人生で最も楽しい出来事ではないでしょうか。
そして、その相手が息子となれば、これ以上の喜びはありません!
一生忘れることのできない素晴らしい体験となりました。