湯河原の別荘 / テーブルの天板

いよいよ明日お引き渡し。
工務店による建築工事は午前中で無事完了。
フィナーレは、わたくし小嶋と照明デザイナー久保さんによる光の室礼です。

暗くなるのを待つ間に、こだわり抜いて制作したテーブルの天板をパチリ。

今まで何度も制作してきた天板ですが、今回のはひとつの到達点と言える出来栄えです。
今後、こぢこぢのスタンダードになるかもしれません。

普通の家具屋さんの天板との違いが3点

①節、割れ有り(敢えて入れています)
フローリング以外で節ありのオーク材を調達できる家具屋さんを僕は他に知りません。
今まで何度もチャレンジしましたが、今回初めて実現できました!
割れは製作者からのプレゼントです。
僕の好みを100%理解していたようです。笑

②荒ノコ仕上
こちらも家具屋さんが持っている工作機械では作れない表情なんです。
古材じゃないのに味わいがあると思いませんか?
まるで図工室の作業台。
この上に傷がついても、あれ?どこだっけ?ってな感じです。
お食事以外でもガンガン使えますね。
(文字を書くときは下敷きのご用意をお忘れなく・・・)

③クリア塗装(自然塗料とウレタン塗料の間)
これまでドイツ製のあのオイルワックスをしていましたが、
なんだかんだで油染みや輪染みができてしまいます。
それも味だよねと思える方、あるいはメンテナンスが大好きな方に限り、
無垢板自然塗料仕上げオススメしてきました。
そこまでじゃないけど、やっぱりテーブルは無垢板が好きという方、
実は非常に多いと思います。
そんな時はウレタン塗装でがっちり固めてしまうしかないんですが、
やっぱり質感が良くないんです。。。

今回、家具屋さんから提案されて実際に使用した塗料は
自然塗料とウレタン塗装の良いとこ取りのような商品。
で、出来上がったものを見るとこれが中々良いんです。
多少のツヤはあるんですが、少しづつ落ち着いていくようです。
小嶋は木目が浮き立ち過ぎている感じがあまり好きではないんですが、
木目の出方もちょうど良いですね〜

あとは使ってみて、どれくらい染みができたり味になったりするかですね。
建て主のMさんご夫妻、フィードバックのご報告よろしくお願いします!笑

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